タイ語の子音のグループと声調 ②中子音の声調
タイ語の子音は中子音、高子音、低子音の3つのグループに分かれています。
その子音のグループと付いている声調記号によって、声調(イントネーション)が変わります。
今回は、子音の分類のうち、一番基本的な中子音について書きます。
中子音に分類される子音
中子音に分類される子音は、ก[k]、จ[c]、ด[d]、ต[t]、ฎ[d]、ฏ[t]、บ[b]、ป[p]、อ[ʔ]の9つです。
บ[b]とอ[ʔ]以外の共通点は、「息が混じった発音(例えば[kh]や[ch])がある音で息を混ぜない方の音」です。つまりは単純な音が多いということです。
最初はそうやって覚えて、読み慣れていくとぱっと見で何子音かわかるようになってきます。
ฎ[d]、ฏ[t]は極稀にしか使わないので、最初は覚えなくても良いでしょう。
それ以外の中子音は日常的に使う単語によく含まれるので、学び始めの早い段階で自然と身につきます。
中子音の声調のパターン
声調編で書いた平声→低声→下声→高声→上声の順に変化していきます。
ただし、声調記号無しで促音節のときは低声になります。
声調記号なし一般のとき
平声の発音になります。
ดู [duu]:見る
ไป [pay]:行く
เจอ [cəə]:会う、見つける
ปลา [plaa]:魚
声調記号なしで促音節のとき
促音節とは、終わりが「っ」のような発音になる音節のことで、[-k][-t][-p][ʔ]の4パターンあります。このときは低声になります。
ตก [tòk]:落ちる
อาบ [ʔàap]:浴びる
กับ [kàp]:〜と
กลับ [klàp]:帰る
บอก [bɔ̀ɔk]:言う
第一声調のとき( ่ の記号が付いたとき)
低声になります。
ไก่ [kày]:鶏
ก่อน [kɔ̀ɔn]:〜の前(に)
อ่าน [ʔàan]:読む
ญี่ปุ่น [yîipùn]:日本
第二声調のとき( ้ の記号が付いたとき)
上から下に下がる下声の発音になります。
บ้าน [bâan]:家
ตู้ [tûu]:棚、箱
ใกล้ [klây]:近い
ต้อง [tɔ̂ŋ]:〜しなければならない
第三声調のとき( ๊ の記号が付いたとき)
高い音、高声になります。
โต๊ะ [tóʔ]:机
第四声調のとき( ๋ の記号が付いたとき)
下から上へ上がる音、上声になります。
กระเป๋า [krapǎw]:かばん
以上、色々な声調を持つ中子音の紹介でした。中子音はよく使われる字が多いので発音のルールをしっかり覚える必要があります。