タイ語の発音の基本 (子音編)
今回はタイ語の子音について書きます。この記事ではタイ語に登場するすべての子音の発音の仕方を紹介しています。
- [k] ก
- [kh] ข ค ฆ
- [ŋ], [ng] ง
- [d] ด ฎ
- [t] ต ฏ
- [th] ท ถ ธ ฐ
- [b] บ
- [p] ป
- [ph] พ ผ ภ
- [f] ฝ ฟ
- [c] จ
- [ch] ช ฉ ฌ
- [h] ห ฮ
- [s] ส ษ ศ ซ
- [l] ล
- [r] ร
- [m] ม
- [n] น ณ
- [w] ว
- [y] ย ญ
- [ʔ] อ
- タイ語の音にない子音
[k] ก
khと違い、息が漏れる音がしないkです。kとgの中間の音ですが、いっそのことg(ガギグゲゴ)って発音しちゃっていいです。ただし鼻濁音ŋにならないように舌の根元ではっきり弾きます。
[kh] ข ค ฆ
息が漏れるように、乾いたkの音を出します。kの子音のあとにhの子音を言う感じです。
[ŋ], [ng] ง
鼻濁音の子音です。「ング」
[d] ด ฎ
英語のdと同じです。普通のダ行のdです。
[t] ต ฏ
thと区別するために、息が漏れた音がしないように発音します。息をあまり流さずにターという感じです。dとtの間の発音を意識するといいという先生もいます。
[th] ท ถ ธ ฐ
息が漏れるように、乾いたtの音を出します。 khと同じく、短時間でkのあとにhの子音を発音するような感じです。
[b] บ
英語のbと同じです。バ行の子音です。
[p] ป
パ行の子音ですが、kやtと同じく息の漏れるphと区別するために、息が漏れる音がしないように発音します。pとbの中間の音と意識して発音してみても良いかもしれません。
[ph] พ ผ ภ
息が漏れるようにpの発音をします。短時間でpのあとにhの子音を発音するような感じです。
[f] ฝ ฟ
英語のfと同じです。 上の前歯で下唇を少し噛んで弾きます。
[c] จ
チャという音の子音ですが、chと区別するために息がもれないように…(以下略)ですが、どちらかというとjの発音に近いです。チャとジャの間の音ですが、難しければジャの発音のほうがタイ人には通じます。
[ch] ช ฉ ฌ
日本語のチャの子音とほぼ同じです。 あえて言うなら、チャ7割+シャ3割くらいのブレンドだと思います。つまり、日本語のチャより少し息多めです。
[h] ห ฮ
英語のhと同じです。
[s] ส ษ ศ ซ
英語のsと同じです。
[l] ล
英語のlと同じです。日本語のラ行は舌先だけ弾いて使っているので、舌の真ん中あたりも使う感じが近いです。
[r] ร
巻き舌で発音しますが、毎回ではなく、日本語のラ行と同じようなときもあります。発音しないことも多いです。
[m] ม
英語のmと同じです。
[n] น ณ
英語のnと同じです。
[w] ว
英語のwと同じです。
[y] ย ญ
英語のyに近いです。
「yii」という発音のときなど、yとjの間(7:3)くらいのときがあります。息を漏らしながらyを発音する感じです。
[ʔ] อ
子音がないときで音節を仕切り直すときに使う記号&文字です。つまりア行から始まる音節・単語のときに使います。
タイ語の音にない子音
ここまで読んで気づいた方がいるかも知れませんが、タイ語に登場しない子音があります。それは、zとvとtsです。
なので、外来語でザ行やヴァ行の音があるときはそれぞれサ行(s)やワ行(w)に置き換えられて発音されます。
ツはどうだろう…。sかな。