Khrayのタイ語練習帳

タイ語で学習したことやタイの生活のことなどを書き留めておくブログです。

タイ語で親戚

タイ語で親戚の人たちの呼び方を書きます。

後半になるとかなりややこしくなるので、自分の親戚の顔を思い浮かべて覚えたほうがいいです。

親戚、家族の言い方

親戚:ญาติ [yâat]

家族:ครอบครัว [khrɔ̂ɔp khrua]

 

รอบครัว [khrɔ̂ɔp khrua] の ครัว [khrua] は「台所」、รอบ [khrɔ̂ɔp] は「囲む」という意味で、「台所を囲う集まり」=「家族」という意味になります。

 

父母の言い方

父:พ่อ [phɔ̂ɔ]

母:แม่ [mɛ̂ɛ]

 

「〜さん」という敬称 คุณ [khun] をつけて、คุณพ่อ [khunphɔ̂ɔ] คุณแม่ [khunmɛ̂ɛ] と呼ぶこともあります。

 

「両親」はこれらをくっつけただけです。

両親:พ่อแม่ [phɔ̂ɔmɛ̂ɛ]

 

兄弟姉妹の言い方

年上のきょうだい:พี่ [phîi]

年下のきょうだい:น้อง [nɔ́ɔŋ]

 

これらをくっつけて、

 

きょうだい:พี่น้อง [phîinɔ́ɔŋ]

 

となります。

 

兄、弟は男性を表す ชาย [chaay] を後ろにつけます。

兄:พี่ชาย [phîichaay]

弟:น้องชาย [nɔ́ɔŋchaay]

 

姉、妹は若い女性を表す สาว [sǎaw] を後ろにつけます。

姉:พี่สาว [phîisǎaw]

妹:น้องสาว [nɔ́ɔŋsǎaw]

 

例文

タイ語:เขา เป็น พี่ชาย ของ เพื่อน

発音:[kháw pen phîichaay khɔ̌ɔŋ phɯ̂an]

意味:彼は友達の兄です。

 

兄弟姉妹(番外編)

タイ語の พี่น้อง [phîinɔ́ɔŋ] の面白いところは、敬称にも使うところです。年上の上司や先輩社員に พี่ [phîi] + 名前 で呼んだりします。

直訳すると、〇〇兄さん、〇〇姉さん、になって何だか吉本芸人みたいですが、普通によく使われています。

 

道端で知らない人や、レトランのウェイター・ウェイトレスに声を掛ける時にも使います。自分より年上だったら、

 

พี่ ครับ/ค่ะ [phîi khrap/kha]

 

年下だったら、

 

น้อง ครับ/ค่ะ [nɔ́ɔŋ khrap/kha]

 

と呼びます。 年上かどうかよく分からなければ、男性なら年上として、女性なら年下として呼んどけば間違いないです。女性は思ったより若いとして扱うのは、世界共通ですね。

 

例文

タイ語:พี่ ครับ ห้องนำ้ อยู่ ที่ไหน ครับ

意味:お兄さん、トイレはどこにありますか?

 

夫婦、恋人

夫:สามี [sǎamii]

妻:ภรรยา [phanrayaa]

これらを合わせてสามีภรรยา [sǎamiiphanrayaa] で夫婦という意味になります。

 

ภรรยา [phanrayaa] は少しかしこまった響きで、話し言葉では

 

嫁:เมีย [mia]

 

の方をよく聞きます。日本語で「ウチの嫁が...」みたいなニュアンスでよく使います。

 

恋人:แฟน [fɛɛn]

 

タイでは結婚の定義が曖昧で、結婚してても แฟน [fɛɛn] と呼ぶ人もいます。

タイは入籍せずに事実婚の人も多いです。แฟน [fɛɛn] は「パートナー」くらいの意味がしっくり来るかも。

 

愛人、側室:เมียน้อย [mianɔ́ɔy]

男に浮気者 เจ้าชู้ [câwchúu] はいっぱいいます。タイ語が上達してくると、「そんなにタイ語が上手いなら、きっとタイ人の愛人がいるに違いない」とからかわれます。

 

子ども

子:ลูก [lûuk]

ルークスカイウォーカーのルークと発音も声調も同じです。ベイダーの子はルーク、と言って覚えました。

ちなみに、ある特定の人の子という意味で使います。一般的な子ども(児童)は、

 

子ども:เด็ก [dèk]

 

と言います。

きょうだいの時と同じように、男性を表す ชาย [chaay] や若い女性を表す สาว [sǎaw] をつけて

 

息子:ลูกชาย [lûukchaay]

娘:ลูกสาว [lûuksǎaw]

 

と言います。

ลูก [lûuk] は「ボール」とか「丸いもの」という意味があり、類別詞にも使います。

 

いとこの言い方

いとこは子供 ลูก [lûuk] と、きょうだい พี่น้อง [phîinɔ́ɔŋ]の組み合わせです。

 

いとこ:ลูกพี่ลูกน้อง [lûuk phîi lûuk nɔ́ɔŋ]

 

祖父母の言い方

ここからがややこしいです。

父方と母方で分かれます。

 

ปู่ [pùu]:父方の祖父

ย่า [yâa]:父方の祖母

ตา [taa]:母方の祖父

ยาย [yaay]:母方の祖母

 

ひっくるめて「祖父母」というときは、全部つなげます。

ปู่ย่าตายาย [pùuyâataayaay]:祖父母

 

母方の祖父 ตา [taa] は「目」という意味もあります。タイ語検定3級で過去に出題されました。

 

おじ、おばの言い方

おじ、おばもややこしいです。未だに覚えてないです。

日本語でも漢字が異なりますね。普段意識しませんが。

 

ลุง [luŋ]:伯父(父母の兄)

ป้า [pâa]:伯母(父母の姉)

อา [ʔaa]:父方の叔父叔母(父の弟か妹)

น้า [náa]:母方の叔父叔母(母の弟か妹)

 

孫、甥・姪の言い方

孫も甥も姪も同じ単語を使います。

 

孫、甥、姪:หลาน [lǎan]

 

なんかよくわからんけど親戚の子のときはまとめてこう呼ぶか、みたいなテキトーさがありますね。おじおばや祖父母があんなにややこしかったのに、…反動が。

 

タイ語のあいさつ

今更ですが、簡単なタイ語の挨拶を発音も含めて紹介します。

 

※語尾について、丁寧表現のときは常に下記の語尾が付きます。

 男性が言う場合:ครับ [khráp] 

 女性が言う場合:ค่ะ [khâ]

 

こんにちは

สวัสดี ครับ/​ค่ะ [sawàt dii khráp/khâ] (サワッt ディー クラッp/カー)

 

元々、タイ語には「こんにちは」に相当する言葉がなかったらしいです。

西暦1920年頃にタイで初めてラジオ局が開業するときに、MCの人が番組の初めの挨拶に何かいい言葉がないかと思い、古典の言葉から造ったそうです。

このสวัสดี [sawàt dii] が登場するまでは、

ไป ไหน มา [pay nǎy maa](パイ ナイ マー)どこいってきた?

กิน ข้าว หรือ ยัง [kin khâaw rɯ̌ɯ yaŋ](ギン カーウ ルー ヤン)ごはんもう食べた?

เป็น​ ยังไง บ้าง [pen yaŋŋay bâaŋ](ペン ヤンガイ バーン)調子どう?

など言って挨拶代わりにしていたそうです。

 

さようなら

別れるときも、こんにちはと同じ สวัสดี ครับ/ค่ะ [sawàt dii khráp/khâ] を使います。

というか、タイ人はあまりさようならを言いません。

 

ありがとう

ขอบคุณ​ ครับ/ค่ะ [khɔ̀ɔp khun khráp/khâ](コーp クン クラッp/カー)

 

 

すみません、ごめんなさい

ขอ โทษ ครับ/ค่ะ [khɔ̌ɔ thôot khráp/khâ](コートーt クラッp/カー)

 ขอ​ [khɔ̌ɔ]:請う = 〜させてください

 โทษ [tôot]:罰を受ける

単語を分解すると「罰を受けさせてください」という意味になります。

 

大丈夫、どういたしまして

ไม่ เป็น ไร [mây pen ray] (マイペンライ

 

この言葉は万能で、タイ語を勉強していない外国人でもタイに住む人なら絶対に知っている表現です。

「ありがとう」「すみません」と言われたときの返答に「大丈夫」という意味で使ったり、「○○要ります?」の返答で「結構です」といったニュアンスでも使います。

 

「気にしないで」「気にしてないよ」のシチュエーションで多用され、細かいことは気にしない人が多いので、よーく耳にします。

 

出現頻度が低い子音 ฐ

タイ語の子音は全部で44文字ありますが、よく使うのは30文字以下と言われてます。

そこで、あまり出てこないけど、たまに使う子音、全く使わない子音にフォーカスしてシリーズ化します。

タイ語検定でよく出題されるものも含みます。

 

 

今回は

トーターン(台座のthɔ̌ɔ)

です。

なんだか漢字の「句」に似てませんか?

最初のうちは書き方も覚えにくいこの字、下の部分はギザギザ何個だっけ?とか不安になりながら書いたものです。ฎやฏのようにギザギザがあるバージョンとないバージョンを取り揃えている兄弟のような子音もありますが、今回のฐはこの1個だけで兄弟分はいません。

 

高子音に分類される[th]の発音の字で、末子音に使われることはありません。(多分)

 

が使われる単語

出現率が低いので日常生活や業務で使う単語も限られます。タイ語検定に出てくる単語も限られます。

 

ฐาน [thǎan] 台座、基礎、ベース

ฐานะ [thǎanáʔ] 地位

この基礎とかベースというニュアンスで下記のような単語が作られます。

ฐานข้อมูล [thǎankhɔ̂ɔmuun] データベース

 ベース + データ(ข้อมูล)

หลักฐาน [làkthǎan] 証拠

 主な(หลัก) + 基礎(拠)

มาตรฐาน [mâatrathǎan] 基準、標準

 条項(มาตรา) + ベース

 

รัฐ- は国や政府に関する接頭辞になります。

รัฐบาล [rátthabaan] 政府、国立の

รัฐมนตรี [rátthamontrii] 大臣

รัฐธรรมนูญ [rátthathammanuun] 憲法

รัฐศาสตร์ [rátthasàat] 政治学

รัฐประหาร [rátthaprahǎan] クーデター

 

一方、こんな単語もあります。

เศรษฐกิจ [sèetthakìt] 経済

 

タイ語検定3級くらいまでなら、上記の単語を押さえておけばとりあえずは大丈夫でしょう。

つれていく(くる)、もっていく(くる)のタイ語表現

日常的に人やモノを持っていったり来たりしていると思います。

なので、持っていく・持ってくるといった表現はよく使いますね。

 

連れて行く・連れてくる

ルール

表現: พา + (人) + ไป / มา

発音: phaa (人) pay / maa

意味: (人)を連れて行く/来る

 

対象が人の場合は พา​ [phaa] を使います。「導く」という意味の นำ [nam] を使うこともあります。

連れて行くときは「行く」という動詞の ไป [pay] を、連れてくるときは「来る」という動詞の มา [maa] を後ろにつけます。

例文

表現:พา​ ลูกชาย ไป ที่ สวนสะนุก

発音:phaa lûukchaay pay thîi sǔansanùk

意味:息子を遊園地に連れて行く

 

 

持って行く・持ってくる

 ルール

表現: เอา + (モノ) + ไป / มา

発音: ʔaw (モノ) pay / maa

意味: (モノ)を持って行く/来る

 

対象がモノの場合は เอา [ʔaw] を使います。 เอา [ʔaw] は「手に取る」「要る」という意味の動詞です。

行くと来るの場合分けは連れて行くのときと同じです。

เอา [ʔaw]の代わりに持つという意味の ถือ [thɯ̌ɯ] を使ってもいいですが、こっちは実際に手で持つイメージです。เอา [ʔaw] の方が使える範囲が広く、大きいものや重いものなどを車などに積んで運ぶ場合にも使えます。

モノや動物の場合でも、上で紹介した「導く」の นำ [nam] を使うこともできます。辞書によると เอา [ʔaw] よりも นำ [nam] の方が丁寧らしいですが、口語では  เอา [ʔaw] で問題ないでしょう。

例文

表現:ไม่ ได้ เอา ร่ม มา

発音:mây dây ʔaw rôm maa

意味: 傘を持ってこなかった。

 

 

このように、「〜して行く」「〜して来る」といった表現は後ろに「行く」「来る」の意味の動詞をつけるだけなので、日本語と同じで馴染みやすいです。

 

タイ語の子音のグループと声調 ②中子音の声調

タイ語の子音は中子音、高子音、低子音の3つのグループに分かれています。

その子音のグループと付いている声調記号によって、声調(イントネーション)が変わります。

 今回は、子音の分類のうち、一番基本的な中子音について書きます。

 

 

中子音に分類される子音

中子音に分類される子音は、ก[k]、จ[c]、ด[d]、ต[t]、ฎ[d]、ฏ[t]、บ[b]、ป[p]、อ[ʔ]の9つです。

บ[b]とอ[ʔ]以外の共通点は、「息が混じった発音(例えば[kh]や[ch])がある音で息を混ぜない方の音」です。つまりは単純な音が多いということです。

最初はそうやって覚えて、読み慣れていくとぱっと見で何子音かわかるようになってきます。

 

ฎ[d]、ฏ[t]は極稀にしか使わないので、最初は覚えなくても良いでしょう。

それ以外の中子音は日常的に使う単語によく含まれるので、学び始めの早い段階で自然と身につきます。

 

中子音の声調のパターン

声調編で書いた平声→低声→下声→高声→上声の順に変化していきます。

ただし、声調記号無しで促音節のときは低声になります。

 

声調記号なし一般のとき

平声の発音になります。

ดู [duu]:見る

ไป [pay]:行く

เจอ [cəə]:会う、見つける

ปลา​ [plaa]:魚

 

声調記号なしで促音節のとき

促音節とは、終わりが「っ」のような発音になる音節のことで、[-k][-t][-p][ʔ]の4パターンあります。このときは低声になります。

ตก [tòk]:落ちる

อาบ [ʔàap]:浴びる

กับ [kàp]:〜と

กลับ [klàp]:帰る

บอก​ [bɔ̀ɔk]:言う

 

 

第一声調のとき(  ่ の記号が付いたとき)

低声になります。

ไก่ [kày]:鶏

ก่อน [kɔ̀ɔn]:〜の前(に)

อ่าน​ [ʔàan]:読む

ญี่ปุ่น [yîipùn]:日本

 

第二声調のとき(  ้ の記号が付いたとき)

上から下に下がる下声の発音になります。

บ้าน [bâan]:家

ตู้ [tûu]:棚、箱

ใกล้ [klây]:近い

ต้อง [tɔ̂ŋ]:〜しなければならない

 

第三声調のとき(  ๊ の記号が付いたとき)

高い音、高声になります。

โต๊ะ [tóʔ]:机

 

第四声調のとき(  ๋ の記号が付いたとき)

下から上へ上がる音、上声になります。

กระเป๋า​ [krapǎw]:かばん

 

 

以上、色々な声調を持つ中子音の紹介でした。中子音はよく使われる字が多いので発音のルールをしっかり覚える必要があります。