タイ数字について
日本語や中国語の漢数字のように、タイ文字にもタイ文字独自の数字があります。
読み方と一緒に覚えましょう。
タイ数字の形と読み
タイ数字はアラビア数字と一対一対応しています。
0 = ๐ [sǔun] ศูนย์
書き方はアラビア数字とほぼ同じですが、より丸っこくします。
ศูนย์には「中心」とか「無」といった意味もあります。
1 = ๑ [nɯ̀ŋ] หนึ่ง
ひらがなの「の」に似ていますが、二重丸みたいに描きます。
2 = ๒ [sɔ̌ɔŋ] สอง
タイ数字๓に横線と縦線を継ぎ足した形です。
3 = ๓ [sǎam] สาม
3を横に寝かせた形になってます。
発音も「サーム」なので「さん」に近いです。
4 = ๔ [sìi] สี่
子音のคを横に倒した形をしてます。
発音はスィーなので四の音読みに近いです。
5 = ๕ [hâa] ห้า
๔(4)の最後にもうひとくねり、継ぎ足した形です。
発音がハーなのでLINEとかで語尾に「555」と付けて「HAHAHA」笑ってるのを表します。日本語の「笑」とか「www」のような使い方です。
6 = ๖ [hòk] หก
形は6に似てますが、書き方的にはอの最後に上に突き出す書き方です。
7 = ๗ [cèt] เจ็ด
๓(3)を描いて右に跳ねる書き方です。声調記号の๊も同じです。
8 = ๘ [pɛ̀ɛt] แปด
ถを横に倒したような形です。長母音を短母音にする記号の็と同じです。
9 = ๙ [kâw] เก้า
アルファベットのnの筆記体の書き方が1番近いです。もしくは音楽の四分休符とか。
9はタイ人にとって縁起の良い数字で、好まれています。進む、進歩するという意味のก้าว [kâaw]と発音がよく似ているからです。
2桁以上の数字の表し方
アラビア数字で10、560と位ごとに数字を並べて表現するのと同じでタイ数字も位ごとに並べます。
10 = ๑๐ [sìp]
十を[sìp]スィップと言います。30、40、50を日本語で「さんじゅう」「よんじゅう」「ごじゅう」というようにタイ語でも、
30 = ๓๐ [sǎam sìp]
40 = ๔๐ [sìi sìp]
50 = ๕๐ [hâa sìp]
という具合に組み合わせた発音になります。
但し、20だけ特殊な発音で
20 = ๒๐ [yîisìp]
となります。正式な発音はこれですが、人によっては[s]を省略して、[yîip]という人もいるので知っといた方がいいです。
1の位も同じように、
12 = ๑๒ [sìp sɔ̌ɔŋ]
13 = ๑๒ [sìp sǎam]
14 = ๑๒ [sìp sìi]
と組み合わせます。
1の位が「1」の時の発音
1の位が「1」の時だけ例外的な発音です。
11 = ๑๑ [sìp ʔèt]
21 = ๒๑ [yîisìp ʔèt]
このように、1のところを、[ʔèt]と発音します。[ʔèt]を前の[sìp]にリエゾンしないことが大事です。例えば「21」と「28」の発音が紛らわしくなるからです。
21 = ๒๑ [yîisìp ʔèt]
28 = ๒๘ [yîisìp pɛ̀ɛt]
日本人には[e]と[ɛ]の発音わけが難しいので、子音まで間違えちゃうと、タクシーとかで聞き間違えられて違う通りに連れていかれてしまいますから、気をつけましょう!